駒崎 弘樹 公式ブログ 事業ニュース

日本初、重度障害児向け訪問保育を4月よりスタートします!

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障害児保育園ヘレンに引き続き、これまで保育園に入れなかった重症心身障害児や医療ケア児のための、日本で初めての訪問保育事業を4月から始めます。
その名も「障害児訪問保育アニー」
ヘレン・ケラーの師、アン(アニー)・サリバン先生から取りました。
サリバン先生はケラー家の「もう1人の家族」としてやってきて、ヘレン・ケラーの可能性の扉を開け、彼女が後に偉大な社会運動家に羽ばたいていくことを支えたのでした。
アニーの保育者も、そんな存在として、重い障害のある子と家族を支えたいと思います。
日本では、障害のある子どものいる家庭は、離婚率が健常児世帯の6倍です。
95%の障害児の母親が、フルタイムの仕事にはつけていません。
ひとり親で、障害のある子がいて働けなかったら、多くの場合、生活保護を余儀なくされます。
昨今、昔であったら命を落としていたであろう子ども達が、医療の発達によって生きて生まれてくることができています。ただ、その子ども達の多くが、経管栄養や胃ろう(胃から直接栄養を摂る仕組み)等、医療ケアを必要とします。
せっかく生きて産まれてきてくれたのに、病院を出たら、地域でどこにも居場所はありません。
こうした状況を放置して良いのでしょうか。
少なくとも私達は、NOを言いたい。
私達が、障害のある、なかんづく重い障害のある子ども達にも等しく保育の光が降り注ぎ、子どもと家族を支える社会を創っていく。そうした決意と覚悟を持って、この事業を開始します。
利用世帯のお母さんが言いました。
『そういう仕組みが、なんで今までなかったんだろうね。信じられない!』って言われるように、きっとなるでしょうね」
そう。障害児家庭を支える仕組みが当たり前の社会は、すぐそこにある。いや、必ず実現してみせる。
私たちは確信しています。
——–以下プレスリリース——————–
日本初!見えざる保育園難民を救う!! 重度障害児向け在宅保育事業「アニー」開始
認定NPO法人フローレンスは、2015年4月より、重症心身障害児や医療ケアの必要な子どもを対象とした、日本初
の居宅訪問型保育事業「障害児訪問保育アニー」を開始します。
事業開始にあたっては、合同会社西友より保育スタッフの研修費など事業開始初期にかかる資金の助成を受けました。この事業は子ども・子育て支援新制度に基づく地域型保育事業「居宅訪問型保育」によるもので、2014年9月に杉並区に開園した、障害のある子どもの長時間保育を実現する日本初の保育園「障害児保育園ヘレン」の姉妹事業となります。
認定NPO法人フローレンスは 「障害児保育園ヘレン」と「障害児訪問保育アニー」の事業により、障害のある子ども
の受け入れ先が極端に不足している「障害児保育問題」を解決し、 「障害のある子どもたちが、自らの肯定感と未
来への希望を持てる社会」「障害のある子の親達が、子育てと仕事を共に楽しめる社会」の実現を目指します。
【障害児をもつ家庭の壁「保育園に入れず仕事を辞めざるを得ない」】
重症心身障害児や医療ケアの必要な子ども達はNICU(新生児特定集中治療室)等医療の発達によって増加しています。
しかし医療ケアの必要な子どもは、既存の保育園に入園することが難しく、親(特に母親)は就労を諦めざるをえません。障害児家庭の母親の常勤雇用率はわずか5%です。医療ケアの必要な子どもの受け入れ先が、極
度に不足しているのが現状です。
東京23区に0-5歳の重症心身障害児は約1,600人、全国で約17,000人と推計されています。
(出典 厚生労働省「全国家庭児童調査」(平成21年度)障害(児)者の家族の健康・生活調査大阪実行委員会「障害(児)者・家族のくらしと介護者の健康調査」(平成8年))
【親御さんの声】
「うちの子は経管栄養のチューブがついています。これはどうしても栄養や水分が摂れない時に使っている物です。保育園に入園の相談に行くと「チューブがついていると難しい」とすべて断られていました。

うちの子のように、医療ケアや個別な対応が必要な子にとっては保育園の「何歳児」という枠にとらわれずに、個々に対応した保育を自宅でしていただける事、なおかつ訪問看護もフォローしていただける事が本当にありがたいです。

また、保育時間も8時間という長時間であるので、今まで仕事に戻りたくても戻れなかったお母さんたちの希望になると思います。将来的には「何でいままでなかったのかしら?」と言われるような、そういった事業になると思っています。」(東京都新宿区 三歳児 母 )
【「障害児保育問題」の解決のための新たな方法 】
2014年9月に、杉並区と合同会社西友の助成を得て、日本初の「障害児保育園ヘレン」が杉並区・荻窪に開園しま
した。開園前から定員数を大幅に超える重症心身障害児の入園希望、区外からのお問い合わせが殺到しており、
ニーズの高さを伺い知ることができます。
障害児の自宅に保育スタッフが訪問し、マンツーマンで日中の保育を行う「訪問型保育」であれば施設の定員もなく、
より多くの家庭を支援することが可能です。
「障害児訪問保育アニー」では、訪問看護ステーションと連携し、慣れ親しんだ環境で個別対応が必要な子どもそれぞ
れに合った保育と訪問看護サービスが受けられます。
「障害児保育園ヘレン」など地域の保育園と連携し、療育施設への送迎などもできるほか、子ども同士の交流によっ
て、コミュニケーションによる発達を促します。
【障害児訪問保育 アニー開始にあたって 】
●認定NPO法人フローレンス 代表理事 駒崎弘樹
日本で初めての障害児訪問保育サービスを西友をはじめとして多くの方々の支援によって開始することがで
きて、本当にうれしいです。子どもに障害があるというだけで母親たちが働けない、そんな不公正な社会をこ
の事業によって変えていきたい。いや、変えていけると思っています。そして、すべての子どもたちに温かな保
育の光が降り注ぐ、そんな社会にしていきたいです。
●合同会社西友 執行役員 シニア・バイス・プレジデント 企業コミュニケーション部担当 金山 亮
西友の「社会貢献活動助成プログラム」は、本社のウォルマート・ストアーズ・インクがグローバルで展開している
社会貢献活動の方針に沿って、 「女性の経済的自立支援」「食品寄付活動」「環境活動」「地域固有の活動」の4
つの分野で、活動を行っている団体に対して、助成金を拠出するものです。
西友は、この「社会貢献活動助成プログラム」を通じて、「障害児訪問保育アニー」立ち上げにかかる、スタッフの
研修費などの経費の一部を助成することを決めました。
同時に、西友への就業を望まれる保護者の方にも就業に向けてご相談に乗るなど、全面的な支援を行います。
社会問題を解決するために、今後も意欲的なプロジェクトへの支援を進めてまいります。
【フローレンス 「障害児訪問保育アニー」概要】
■保育料: 自治体の定める保育料
■対象: 主に1歳〜未就学児(0歳児は要相談)
①重症心身障害児(簡易な医療的ケアが必要な子どもを含む)
②知的障害児・肢体不自由児・慢性疾患児
※医療ケアは胃ろう・腸ろう・経管栄養に対応
■提供日:月~金 8:00~18:00のうち最大8時間 土・日・祝日休み
■提供エリア:東京都 豊島区・新宿区
※提供エリアはご希望に合わせて順次拡げていく予定です。
お問い合わせ: 認定NPO法人フローレンス
広報チーム 担当:中村 障害児保育事業部 担当:大木、江原
メールアドレス spr@florence.or.jp 電話番号 03-5275-1163
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3-3-7 秋穂セントラルビル2F
フローレンス公式HP : http://florence.or.jp/
障害訪問保育アニーHP: http://annie-hoiku.jp
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