駒崎 弘樹 公式ブログ 旧ブログ記事

憲政史上初の「審議会ダダ漏れ」

私が事務局として参加させて頂いている「新しい公共円卓会議」という国の審議会があります。
審議会とは何かと言いますと、政策のもとになる大枠を有識者議論によって決定していく仕組みです。当初は政治家や官僚だけで政策の土台を決めるのではなく、広く国民の中で、その分野に詳しい方々の英知を集める仕組みとしてスタートしたのだと思います。
しかしその地位は変質し、自民党時代には、官僚が作った枠組みに対し「国民の話は聞きましたよ」という「アリバイ作り」に使われてきてしまった、という側面は識者によっても指摘されています。(自分も幾つかの審議会に参加して同様に感じました。)
こうした換骨奪胎された審議会を当初の理念に立ち戻って運営するために、この「新しい公共円卓会議」においては、これまで官僚の方々に占められていた事務局に私を始めとした当該分野の専門知識を持った民間人が入る、という前代未聞の形を取りました。(「新しい公共」とは、これまで官によって担われてきた公共を国民(企業やNPO、一般市民)自らが担っていくように関係を変えて行こう、という思想です。)
更に、これまでは議事録は数週間後に出されるとはいえ、基本的には密室の中で議論されてきた内容を、リアルタイムで公開(=ダダ漏れ)させることに挑戦しました。
そこで、昨今注目されているソーシャルメディアであるTwitterで、私や事務局民間スタッフが、実況中継を行い、委員や総理の発言を誰でも見れるように致しました。
更にそれに加えて、第5回から、Ustreamという動画配信ソフトを使って、その場で撮った内容をその場でインターネットを通じて万民に公開していく、という手法を試してみました。(20代の大学生が官房副長官の隣でボランティアでシステムをセットアップしました。)
おそらく、総理の参加する審議会をリアルタイムで国民に動画中継した、というのは日本の憲政史上初だと思います。そして世界の政治においても大変珍しい事例であり、大げさに言うと歴史的な一歩を踏み出したと思います。
(これらの我々民間スタッフの破天荒なアクションを認め、内部調整に並みで無い努力をして下さったのは、松井官房副長官を始めとした閣僚の方々で、彼らの決意と努力無くしてはあり得ませんでした。)
こうして政策意思決定プロセスをガラス張りにして行くことで、「遠いところで偉い人が勝手に決めている」政治から、「我がこととしての政治」に変わっていくのです。
また、このプロセスそのものが「新しい公共」の思想を体現するものです。「公共」は何も役所だけが担うことではないのです。道路が汚かったら役所にクレーム電話を入れるのではなく、自分でゴミ拾おうじゃないか。自殺しそうな友人がいたら厚生労働省に何とかしろ、っていうんじゃなくて、何とか友達皆で「俺はお前が死んだら悲しいんだ」と伝えて行こうじゃないか。祭がなくなりそうになったら、補助金に頼るんじゃなくて、皆でちょっとずつ金出して、お金かからないけど盛り上がるように工夫しようじゃないか。
そんな風に「皆で担っていく」ための前提が「広く開いていく」ということなのです。我々と公共の関係を変える静かな革命を、我々自身の手で推し進めていきましょう。
そんなわけで、憲政史上初のリアルタイム公開審議会です。↓
●新しい公共円卓会議Ustream中継アーカイブ
http://www.ustream.tv/recorded/6062411
※ちなみに僕は終了後の1時間26分くらいからの「おまけ」部分にちらっと登場します。
●実況中継 まとめサイト
http://togetter.com/li/13601
●国民が参加するTwitterのタイムライン #newpub
http://twitter.com/#search?q=%23newpub
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当記事はNPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹の個人的な著述です。
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