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愛をポケットに突っ込んで:書評「結婚のずっと前」


著者、坂之上洋子さんは僕にとっては姉のような存在だ。


いや、姐御と言ったほうがニュアンスは近いかも知れない。
世話好きで、あけっぴろげで、ストレート。政治家だろうが大企業の経営者だろうが、変と思えば「それって、変じゃない?」と2秒後に口に出す。見ているこっちがハラハラする存在。
当然姐御にはいつも「あんた、あれおかしくない?」といつも突っ込まれるのだが、しかし不思議と腹が立たない。それは動機が、こんな言い方は誤解を受けるかもしれないが、「愛」だからである。
この人のためになろう、少しでも良い行動を取ってもらおう、そして世界を今よりもちょっと良いところにしよう。この気持ちに「愛」以外の言葉が見つからない。
それは「優しさ」とも少し違う。彼女は優しくないことも言う。むしろ耳に痛いことをズケズケと誰にでも手渡ししてくる。しかしそれはよく考えると、そんじょそこらの気休めが束になっても勝てない勇気を、人々に与えてくれたりする。
著者は、そんな不思議な存在だ。彼女はニューズウィークの「世界が認めた日本人女性100人」だろうが、アメリカで起業していようが、大企業のブランドコンサルティングで大活躍していようが、そんなこととは別に、僕にとってはそういう存在だ。
そんな坂之上洋子の「ちょっとした一言」を連ねたこの本は、おそらくこの本の直接のターゲットである結婚に迷う男女以外にも、きっと届く言葉が詰まっているだろう。
まるでポケットに無造作に突っ込んだような、そんな愛の言葉が、そっとたくさんの人に届いて欲しい。



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