【大手小町】妊婦を持つ夫の心得とは?
大手小町連載コラムhttp://bit.ly/bPpoCz を、こちらにも転載。
妊婦を持つ夫の心得とは？
妊婦の妻の体調が悪いです。
臨月の妊婦はそもそも体調が悪いのか、全国の妊婦水準に比べても良くないのか、は分かりませんが、体調のトラブルが続きます。
例えば足の付け根が痛かったり、ふくらはぎが痛くなるようで、寝る前に僕がマッサージをするようになりました。毎日やっていくと、だんだんマッサージ師のようになってきて、触るだけで効くツボが分かってきたりします。
また、おなかの中で子どもが暴れるらしく、暴れられている間、痛いようです。胎児でも話しかければ分かる、と友人に教えてもらったので、ここでもとりあえず妻のおなかに向かって語りかけています。
「なぁ、ママが痛がってるから、出てからいっぱい遊ぼうな」
こんなふうに５分くらい説得すると、いつも暴れが収まるのです。パパの言うことを今から聞いてくれている気がして、この説得役も積極的に買って出ています。多分錯覚ですが。
しかし、そうした体のマイナートラブルがありつつも、運動するようお医者さんに言われたので、妻は日々ちょっとずつ歩いています。ただ、僕の住む埼玉県某市は夜は暗いし、自転車はビュンビュン歩道を走っているので、ヨタヨタ歩く妻が心配です。そこで、僕も一緒にウオーキングすることにしました。
妊婦と共に歩くのはゆっくりだし退屈ですが、運動不足のビジネスマンの僕にとってもなかなか気持ちが良いもので、いつもは聞き流している妻の愚痴も、歩きながらだと、うんうんと聞いてあげられます。
そうやって妻と歩いていて、ふと思いました。出産がボクシングの試合だとしたら、夫はセコンドであるべきなのではないか、と。「あしたのジョー」で言ったら、丹下段平ですね。自分がリングに立って闘うわけではないけれど、精いっぱい選手を応援し、励まし、ケアをする。良いセコンドがつくことによって、ボクサーは勇気づけられ、存分に闘うことができるわけです。
自分は果たして良い丹下のおっつぁんになれているのかな…と歩きながら考えてしまうのでした。
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当記事はNPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹の個人的な著述です。
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