【大手小町】父化する脳
娘が生まれてからというもの、僕の青年脳は、徐々に父(ちち)化してきている。
例えば電車の中で、10代後半か20代前半くらいの女性がいたとする。青年脳の僕は「ああ綺麗な人だなぁ」という感想を持っていた。ひょっとしたら「どうやったら偶然を装って話しかけられるだろうか」ということを妄想していたかも知れない。
しかし最近は「ああ、感じのいい娘さんだな。あの子のお父さんも、きっと良い感じに育った彼女を見て、喜んでいるに違いない」と、しみじみ思うようになっている自分がいる。
また更に、以前からこども好きな方ではあったが、街中であう小さな子さえ、心から可愛いと思うようになった。特に女の子の場合、もう声をあげて「かぁわぁいいねぇー」と語りかけたくなる衝動を、抑えるのに必死だ。
自分の子どもが生まれてからというもの、人の子も可愛くなる、というのはどういう相乗効果だろうか。
さらにニュースで若い女性やこどもが犠牲になった事件が報道されると、何ともやりきれない思いに、強く胸を鷲掴みにされるようになった。この前も変なおっさんに刺されてなくなった二十代の女性についてキャスターが淡々と報告しているのを聴いて、「その女性のお父さんは、今どんな思いだろう」と想像してしまい、不覚にも涙してしまった。
極めつけは結婚式である。これまでは単に美味しいご飯とお酒がたらふく飲める楽しい会であったが、もう切ないやら寂しいやらで、正常心ではいられない。両親への手紙を花嫁が読むクライマックスには、本当の父親に負けずに号泣している自分がいる。
このまま脳の父化が進行していくと、自分はどうなってしまうのだろうか。
無性にちゃぶ台をひっくり返したり、ネクタイを額に巻いたりしたくなったらどうしよう。
父化する脳の、行く末はいかに・・・!
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当記事はNPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹の個人的な著述です。
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