駒崎 弘樹 公式ブログ
提言・アイデア
結婚数の減少?日本でも「認定事実婚」制度を創ろう!
日本では年々婚姻数・婚姻率が減っています。それに伴って、出生率も下がって来ているのは、皆さんご案内の通り。
一方、婚姻数を上昇させ、出生率も上げている国があります。
フランスです。
何が原因か。色々な政策的努力の組み合わせではあるのですが、その中でユニークかつ実効性の高い政策があります。
それが、PACSです。
PACSは Pacte civil de solidarit と言って、市民連帯協定とでも訳せます。
しかし思い切って意訳すると、「認定事実婚」と言えるような制度です。
どんなもんかというと、結婚よりも規制が緩く、同棲よりも法的権利等を、より享受できる仕組み。
PACSは同性同士でもできるため、同性結婚の文脈で日本でも有名ですが、実際には異性同士が9割ということです。
実はフランスでも正式な結婚それ自体の数は減っているのですが、PACS婚は増えていて、全体的としてカップリングは増えているのです。
そしてそれに伴い出生率は向上している、というわけです。
このPACSが人気の理由は、気軽に申請し、片方の意志で協定解消が可能なこと。
なので、結婚と言うとスゴく重たーく感じてしまうのですが、その手前に「試しにやってみようか」という風な雰囲気で踏み出せる。
このPACSに類似した制度は、スウェーデンのサムボ等も含めて、国際的には様々な国で採りいれられているようです。
ちなみにスウェーデンでは、法律婚の9割はサムボを経た結婚だそう!「とりあえずサムボって、落ち着いたら結婚しようか」みたいな流れも容易に想像できます。
そんなわけで、日本でも「認定事実婚」を創ろうよ!ということを提言したいです。
独身か結婚かの二者択一じゃなく「とりあえず事実婚から始めようよ、失敗したら解消すれば良いんだし、子ども生まれたら正式に結婚しようか」なーんて考えられたら、ビビってたけど踏み出せるかも、という殿方も増えるに違いありません。
え、そもそも事実婚する相手がいないよ?それはもう、早いとこPACっと相手を捕まえちゃって下さいな、とオヤジギャグでしめさせて頂きます。お後がよろしいようで。
出典:
Civil unions and straight marriage http://bit.ly/16VgNuD
フランスの事実婚とは? http://bit.ly/HAG8hs
内閣府 登録パートナー制度について http://bit.ly/HxVOTs
サムボについて http://bit.ly/HxWFDQ
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