駒崎 弘樹 公式ブログ メディア掲載

日経でも休眠口座に関する社説が掲載されました

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先日の朝日新聞に続き、日経さんも!
メディアもどんどん注目下さっています。
—-以下、記事引用—-
休眠預金を民による課題解決の糸口に 
2014/5/12
 金融機関の口座で10年以上出し入れがない「休眠預金」を社会福祉事業などに活用しようという動きが強まっている。国会では議員立法を目指す超党派の議員連盟が発足した。有効で透明な使い道を探ってほしい。
 休眠預金は毎年全国で800億円以上発生しているとみられる。その後、預金者からの返還請求があっても500億円ほどが残るという。今、残った分は会計上、金融機関の利益金として処理されている。
 浮上している活用案では、預金者への払い戻しにはいつでも応じられる体制を整えたうえで、政府から独立した管理運用機関に資金を移す。この機関が司令塔になり、全国の民間財団などへ資金を配分。ここから地域で社会的な事業を実施するNPOなどに助成や貸し付けをするという。
 具体化はまだこれからだ。最大の課題は、この資金の使い道について広く国民の理解を得ることができるかどうかだろう。
 元はといえば不特定多数の民間のお金。官の事業の穴埋めや、一部の団体の利益にしかつながらないような使い方では到底納得されない。
 福祉や環境、震災復興など地域社会全体に役立つような分野にきちんとお金が回る仕組みにしたい。全国一律にばらまくようなことをしても効果は見込めない。地域の実情に詳しい人や各分野の専門家に行政なども加え、開かれた場所でどこにどれだけのお金を配るのが適切かを議論できる仕組みをつくってほしい。
 また、その際には民間の知恵や機動性を最大限生かし、官にはできなかった効率的で創造性豊かな事業が展開できるようにしたいところだ。官の制度では手が届かなかった社会的な弱者にも手をさしのべたい。そのような事業を担える民間団体を育てていくことも必要になる。
 英国では休眠預金を使って社会起業家を育て、雇用や教育などの分野での問題解決に成果を上げているという。韓国も休眠預金の資金で低所得者への看護事業や教育事業などを実施している。
 超高齢化や地域社会の崩壊が進む日本でも社会的な問題は山積している。税負担などを考えればこれらの問題の解決を行政だけに頼ってはいられない。休眠預金の活用を機に民間による社会問題解決の道筋を確立したい。
この休眠口座について、政治家・民間NPO経営者・ソーシャルファイナンス関係者が一同に集って話す会を、5月21日に行います。
会場からの質問や提案も、バンバン受け付けたいと思います。
ぜひぜひお越しあれ!
——フォーラム概要は以下———-
休眠預金活用推進議連 創設記念フォーラム
~休眠預金が創造する新たな共助社会~
 年間800億円に及ぶ休眠預金を活用し、社会の課題を解決していこうというムーブメントが高まっています。その象徴として、4月下旬に超党派の議員連盟が結成されました。我々、民間ソーシャルセクター有志によって結成された「休眠口座国民会議」は、この議連結成を祝いつつ、ここから国民的議論を全国的に広げていき、真に国民のためになる法案になるよう、後押ししていきたいと思っています。
 そのため、今回「休眠預金活用推進議連創設フォーラム」と称し、広くNPOセクター、金融セクター、ソーシャルファイナンスコミュニティ、メディアの方々と、そして議連参加議員の皆さんと共に議論できる場を設けました。
 このお金で「どんな人達を助けていくのか」「どのようなことを大切にするのか」等、話し合っていきたいと思っています。こうした議論の積み重ねが、これから生まれる、世界最大の休眠預金を活用したソーシャルファンドのより良き姿に繋がっていくことを、心から願って。
===== 詳細はこちら =====
日時:5月21日(水) 18時~19時半 (19時半から希望者のみの立食懇親会あり)
場所:日本財団(東京都港区赤坂1-2-2 日本財団ビル)
費用:無料(懇親会は1人1,000円予定)
定員数:100名程度
■こちらからお申し込みください■ http://goo.gl/iSWcXR
内容:
 ・司会
  ・ 坂之上 洋子(作家・経営ストラテジスト)
 ・基調講演
  ・「休眠預金の社会的活用の構想(仮)」 衆議院議員 山本ともひろ
 ・パネルディスカッション
  ・コーディネーター: 鵜尾 雅隆(日本ファンドレイジング協会)
  ・パネリスト:駒崎弘樹(フローレンス)・ 深尾 昌峰 氏(京都地域創造基金)・ 谷合 正明 議員(公明党)・民主党議員(調整中)・柿沢未途議員(結いの党)・みんなの党議員(調整中)・他
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