駒崎 弘樹 公式ブログ 提言・アイデア

【政策実現】「政策セカンドトラック」バージョンアップ!政府備蓄米の無償交付上限量アップ!

 4月26日に原油価格・物価高騰等に関する関係閣僚会議が決定した「コロナ禍における「原油価格・物価高騰等総合緊急対策」」にフローレンスの提言が反映されましたっ!!

 

1.「ひとり親家庭等の子どもの食事等支援事業」で食品だけではなく、学用品や生活必需品も提供OKに!

 

画像

 

 以前の記事(https://www.komazaki.net/activity/2021/12/post11881/)に書いたとおり、令和3年度補正予算で「ひとり親家庭等のこどもの食事等支援事業」(予算額22億円)が創設され、「自治体を介さずに」広域的な活動をする団体(中間支援団体)を通じてこども宅食等の実施事業者への資金助成が可能となりました。

 

 この「ひとり親家庭等のこどもの食事等支援事業」の何がすごいかって、キャパいっぱいで中々動けない自治体をバイパスして、現場の団体に補助できる「政策セカンドトラック」方式が、多分日本で初めて実装されたっていうポイントです。

 

 フローレンス(こども宅食応援団)も、この中間支援団体として全国のこども宅食団体(50団体)と連携して、2か月間で約1万世帯に食品支援を行いました。

 

画像

 

 支援を行った各地のこども宅食団体からは、「非常に手続きがスピーディーで助かった」といった感謝の声が届きました。つまり、やっぱりセカンドトラック方式は効果があった、と証明されたわけです。セカトラすごい!

 

 一方、「おむつなどの生活必需品も対象にしてほしい」といった声が多くありました。惜しいことに食品にタイトに限定されちゃってたんですよね。

 

 そこで、4月15日に開催された「こども宅食推進議員連盟」の総会で、「対象を食品以外にも広げてください!」と提言したところ、緊急対策に反映していただけました!これで困った家庭のニーズに、よりきめ細かく寄り添えます!!

 

2.政府備蓄米のこども宅食団体等への無償交付の1回あたりの上限量が300kg→450kgに引き上げ!申請手続きも簡素化!

画像

 

 フローレンスの提言で昨年1月からこども宅食団体に政府備蓄米が無償提供されるようになりましたが、初めは1団体あたりの年間上限が300kgでした。

 

 農水省が頑張ってくださって、昨年6月には、四半期ごとに追加申請が可能になり、年間上限が1.2トンに拡大されました。その結果、年間300kg上限だった頃の交付量が10トン(令和2年度)だったのが、約8倍の78.2トン(令和3年度)まで増えました。

画像

 

 それでも、コロナ禍で困っている子育て家庭を助けるためには、まだまだ全然足りない!

 

 というわけで、上記「こども宅食推進議員連盟」の総会で、政府備蓄米無償交付のさらなる拡大を提案したところ、これもまた緊急対策に反映されました!

 

 今年7月から、1回あたりの上限量が450kgに拡大され、四半期ごとに申請すれば、1団体あたり年間上限が1.8トンになります。

 

 また、手続きの更なる簡素化についても検討を進めて頂こうとしています。

 

 全国のこども宅食団体のみなさん、どんどん申請しましょう!

 

 今回の要望がスピーディーに緊急対策に反映されたのは、こども宅食議連の稲田朋美会長、尾身朝子議員が厚生労働省の佐藤英道副大臣や農林水産省の宮崎雅夫政務官に要望を迅速に届けてくださったおかげです!また、山本かなえ議員も国会質問で取り上げてくださいました。本当にありがとうございますっ!

 

 制度は創って終わりじゃなく、継続してアップグレードさせ続けることが重要です。フローレンスはこうした0→1じゃない政策起業も、引き続き手を抜かず頑張っていきます!!

 

※ 原油価格・物価高騰等に関する関係閣僚会議「コロナ禍における「原油価格・物価高騰等総合緊急対策」」(令和4年4月26日)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/genyukakaku_bukkakoutou/pdf/honbun.pdf

HOMEブログトップへ