夫婦で子どもをもつことへの選択肢の一つとなるようにーーフローレンスが「特別養子縁組制度」啓発VTRを作成しました
フローレンスは、この度、特別養子縁組について理解を深め、日本の特別養子縁組が推進され、多くの子ども達が安定した家庭で育っていける社会を作る一助となることを目的とし、啓発VTRを制作しました。
実際に特別養子縁組で子どもを迎えた家族を取材し、夫婦の思いを紹介
公開中の啓発VTRはこちらです。
夫婦で子どもをもつことへの選択肢の一つとなってほしい。
そして、虐待を受けた子どもや、何らかの事情により、実の親が育てられない子どものために特別養子縁組という制度があることを多くの人に知ってもらいたい。
VTRでは、特別養子縁組によって養親となったご夫婦に、特別養子縁組を考えるようになった経緯や子どもを迎えてからの思いをインタビューして、健やかに育つ子どもの様子と一緒に紹介しています。
インタビューに答えてくださった夫婦は、どんな子どもでも迎え入れられるのか二人で何度も話し合ったこと、そして今親としてどんな存在でありたいかなどについて夫婦それぞれの思いを語っています。
2017年度から「養親研修」を構築。養親を増やすべく啓発活動も実施
フローレンスは、2016年4月から特別養子縁組あっせん事業を運営しています。2018年に施行された特別養子縁組あっせん法(通称)においても、特別養子縁組あっせん団体として東京都から認可を受け、厚生労働省・東京都のモデル事業にも選出されています。
2017年度より、ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ(東京都千代区)の助成を受け、養親希望者向けの研修を企画・実施。2019年には、全国からWEBサイト上で受講できる「特別養子縁組オンライン基礎研修」を開発、提供を開始しました。
フローレンスは、特別養子縁組あっせん事業開始直後から、養親をサポートするペアレンティングトレーナーの育成やコンテンツ構築を行い、特別養子縁組で子どもを受け入れる家庭を増やすべく、養親希望者向けの研修を積極的に行ってきました。
これまで139組の夫婦が研修に参加しています。
2019年より開始した「特別養子縁組オンライン基礎研修」では、特別養子縁組によって子どもを迎えることを選択肢として考える際、時間や場所を問わず夫婦で受講できるようにしたことで、東京都内以外の方々にも研修を受講していただけるようになりました。
特別養子縁組に関する情報量の地域差がある中でニーズは高く、全国から多数アクセスされています。
特別養子縁組 啓発VTR制作の背景
厚生労働省が2017年に発表した「新しい社会的養育ビジョン」でも、社会的養護が必要な子どもについて、家庭養育を優先していくという方針の元、特別養子縁組を広げていく方向性が明確に打ち出されています。
また、2019年には、特別養子縁組制度の対象を原則6歳未満から15歳未満に引き上げる改正民法が成立しました。これにより、より多くの子ども達が安定した家庭の中で愛情を受けながら育つことが広まることが期待されています。
特別養子縁組についてより理解を深めていただき、子どもを迎え入れられる養親を増えやせるよう、今後も、日本の特別養子縁組について推進するべく、啓発活動や養親の研修実施などの活動を続けていきます。
<助成をしてくださったジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループコメント>
社会貢献委員会メンバー 伊藤佐和氏コメント
「いろんな家族の笑顔があふれる社会」を目指すフローレンスのビジョンに共感し、2014年より多面的な支援・協働をしています。この啓発VTRがきっかけになり、より多くの方に特別養子縁組というひとつの家族のカタチを知っていただき、子どもたちが健康で心豊かに育ち、希望に満ちた未来へ大きくは羽ばたくことができる社会を、皆で力を合わせて実現したいと思います。
「フローレンスの赤ちゃん縁組事業」について
0歳児の虐待死のうち、最も多いのが「出生直後」の死亡です。その背景にあるのが望まない妊娠。若年層の妊娠のほか貧困で産んでも育てられない等、さまざまな事情を抱える妊婦が、中絶できる期間(妊娠22週)を過ぎて気付き、自宅などで出産し、赤ちゃんが亡くなってしまう事件が後を絶ちません。
フローレンスでは生後間もない赤ちゃんの虐待死をなくすことを目的に、2016年4月から、この特別養子縁組を支援する活動を開始しました。
妊娠期からの相談に乗り、必要な場合には、特別養子縁組の支援をすることで、出生直後の赤ちゃんの虐待死をなくし、子どもが温かい家庭で育っていけるように支援しています。
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